2023年4月26日 (仮訳)南極産ブエリオイド地衣の2新種、1新組み合わせ、および種の検索表 Elix, JA. 2023. Two new species, a new combination and keys to the species of buellioid lichens (Caliciaceae, Ascomycota) in Antarctica. Australasian Lichenology. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/AL92.pdf [Accessed April 26, 2023] 【R3-10548】2023/4/26投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南極のグラハムランドで採集された2種の地衣を検討し、Amandinea norconiopsおよびBuellia tabarinaとして新種記載した。 また、B. russa var. cycloplacaを種に昇格させた。 南極産ブエリオイド地衣46種の検索表を掲載した。 Antarctica, Graham Land, Trinity Peninsula, Hope Bay (新種) Amandinea norconiops Elix 語源…ノル(スチクチン酸)+Amandinea coniops 【よく似た種との区別】 Amandinea coniops 南極に分布する 岩上生地衣である 地衣体上面に粉芽を欠く 子実上層がN陰性 本種と異なり子実下層に油滴を散在しない 本種と異なり地衣成分を欠く Tetramelas filsonii 南極に分布する 地衣体がK+黄色でのちに赤色 地衣体上面に粉芽を欠く 子実上層がN陰性 地衣成分としてノルスチクチン酸を含む 本種と異なり地衣体がC陰性ではなくC+橙色 本種と異なり地衣体がUV陰性ではなくUV+橙色 本種と異なり粉子が糸状ではなく桿形 本種と異なり地衣成分としてキサントン類を欠くのではなく有する Antarctica, Graham Land, Trinity Peninsula, Hope Bay (新種) Buellia tabarina Elix 語源…タバリン作戦(イギリスの南極遠征作戦のコードネーム)の 【よく似た種との区別】 Buellia russa 南極に分布する 岩上生地衣である 地衣体上面に粉芽を欠く 子実上層がN陰性 髄層がI陰性 本種と異なり地衣体が褐色~暗褐色でない 本種と異なり地衣体が小区画状ではなく連続的 本種より子実層が厚い Buellia illaetabilis 地衣体が小区画状でしばしばロゼット状をなす 地衣体上面に粉芽を欠く 初生菌糸体が黒色 子実上層がN陰性 子実下層が褐色 髄層がI陰性 本種より子嚢胞子のサイズが小さい (新組み合わせ) Buellia cycloplaca (I.M.Lamb) Elix 旧名:Buellia russa var. cycloplaca I.M.Lamb 【よく似た種との区別】 Buellia russa 南極に分布する 岩上生地衣である 地衣体上面に粉芽を欠く 本種と異なり地衣体葉縁に”subeffigurate”の裂片を欠く 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Buellia frigida(ナンキョクスミイボゴケ) 南極に分布する 地衣体上面に粉芽を欠く 子実上層がN+紫褐色 本種と異なり葉縁の裂片頂部が丸い 本種と異なり葉縁に初生菌糸体を一切欠く 本種より粉子が長い